「Blood Bowl」レビューと感想ーファンタジー世界の住人がアメフトをする異色ボードゲーム

2020年1月27日ボードゲーム

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ゴブリンやオーク、エルフ、ドワーフなどファンタジー世界の住人たち(もちろん人間もいます)がアメフトをする名作古典ボードゲーム「Blood Bowl」。
PC版にもなっていて、Steamから購入することができます。

ちなみにアメフトのルールをまったく知らなくても問題ありません。
相手を殴り倒したりとか、そもそもルール無視しています。
とにかくボールをうばって相手の陣営の奥地にタッチダウンすれば得点です。
Blood Bowlの世界において細かいルールはどうでもいいのです。勝てばよかろうなのです。
ゴブリンやオークがルールなどいちいち把握しているとも思えないですしね。

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ボードゲームのほうは昔遊んだことがありますが、今回はPC版「Blood Bowl: Chaos Edition」を紹介。
PC版にはさまざまなバージョンがありますが、これから買う場合は最終完全版である「Chaos Edition」一択です。

Blood Bowl2」も発売されていて遊んだことがありますが、こちらはチュートリアルも含めてサイコロがどう処理されているのかの説明がほとんどなく、ボードゲームっぽさがなくなっている気がします。
グラフィックはきれいになっているのですが、ボードゲーム的な雰囲気をもとめるのであれば1のほうがいいかと。
対人戦を中心にやりたい人は、2のほうがオンラインに人がいると思います。
ソロプレイなら1の「Chaos Edition」ほうがモードが充実しています。

あと2は上位互換の「Legendary Edition」が今年(2017)の後期に発売されるとの発表もあったので、いま買うのはあまりタイミングがよくない気がします。

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一見アクションゲームに見えますが、ゲームはターン制のボードゲーム。
コマを動かし、ボールをうばって相手陣営にタッチダウンすれば得点です。
サイコロは、相手を攻撃したり、相手のタックルをかわしたりといったところで使われます。
ルールや遊び方はSteamですばらしい初心者ガイドがすでに存在していますので、こちらを見たほうがはやいかと。
もとのボードゲームが存在するので、当然ですが1も2もルールは同じです。

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登場するチームは多種多様。画像は人間チームです(オーガがいますが)。
それぞれのチームには特徴があり、人間はいつものごとく平均的な能力。
エルフはテクニックに長けているけど力が弱い、ドワーフはその逆、みたいな感じです。
アンデッドチームというのもあります。
正直チーム差はありますが、自分の好みで選んでしまっていいでしょう。

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PC版は、やはりじっさいにキャラクターがうごきまわるのがいいですね。
解説の声もつねに入っているので臨場感もあります。
「Chaos Edition」のソロプレイにはBlitzモードがあり、選手と契約交渉をしたり、育成したり、スポンサーと契約したりと、某サッカークラブ経営シミュレーションのようでなかなか楽しいです。
選手の引退なんかもあります。試合で選手を酷使すると引退までが早くなります。

ボードゲームとしての完成度は高く、アメフトという世界を対戦型ボードゲームとして落としこんだ手腕は天才的としかいいようがありません。
ちょっと変わったボードゲームが遊びたいという人におすすめです。